さて、3月です。今年ももう2ヶ月終わったという事実には目を背けたくなりますが、今年の3月は年度末というだけでなく、就活生にとっては「就職活動のスタート」という重要な時期でもあります。そう、今回の就職活動(採用活動)からは、会社説明会の開催がこれまでよりも3ヶ月遅いスタートになったんです。
会社説明会のスタートは3ヶ月後ろ倒し、面接などの選考活動に至っては4ヶ月後ろ倒しの8月からのスタートになり、正直、就活生にとっては非常にタイトなスケジュール管理が求められることになるかと思います。まぁ、企業によってはインターンなどを巧く活用して、とっくに有望な学生に触手を伸ばしている可能性はあるわけですが。
さて、就職活動の時期が後ろ倒しになったことで、学業に力を注げる時間が増えたかと言うと、単純にそうとも言えません。何と言っても4年生には卒業論文や卒業研究があるわけで、むしろタイトなスケジュールになったことでそちらに影響が出てくる可能性もありますよね。人によっては、就職活動の時期が長かったほうが、スケジュールの管理もしやすくて、学業とのバランスが取りやすいと考える人もいるかもしれません。
そんなことを言っても学生のために企業は採用活動をズラしてはくれませんから、まずはそこに如何にして適応していくか、どこまで相手の都合に合わせて動けるかというのも、社会人へのひとつのステップと言えるかもしれません。スケジュール管理の一環で、手帳の使い方もこの頃から学び始めるかもしれませんね。最近はスマホのカレンダーで済ましている人も多いかと思いますが、やはり「書き込む自由度」においては、紙の手帳の方が高いと私は思います。無秩序な白紙ページだからこそ、自分で秩序を生みつつ書き込んでいくという作業は、科学的な根拠はあるか知りませんが、なんとなく良い影響を脳にもたらしてくれるような気がします。
これは自分が就職活動をやっていた頃に感じたことでもあるんですが、就活本などでは、よくエントリーシートや履歴書の文章には数字、つまり具体的な、明確な要素を入れろと書いてあったりします。それはつまり、文章として如何にメンタルでない、フィジカルなものを書けるかということだと思います。わかりにくいかもしれませんが、文章だけで判断されるということは、人柄や心情が出ているかどうかみたいなことはどうでもよくて、どこまでカチッとロジカルに文章としてまとめられるかということのような気がします。私は大学の頃から日々駄文を綴っていたので、その辺りの頭の中の言葉を「まとめる」という作業には慣れていました。そのおかげなのかはハッキリしませんが、履歴書やESで落ちたことは一度もありませんでした。まぁ、私はその反面、口頭で物事を上手に説明するのが苦手だったので、面接では何度も苦渋を舐めさせられましたが。
とにもかくにも、就職活動は本日からスタートなり、おそらく街中でもリクルートスーツを着た学生さんが増えることでしょう。今の時代は「即戦力が求められる」と言いますが、同時に、灰汁のない、育てやすい人物が求められることも事実だったりして、学生にとっては非常に振る舞いの難しい就職活動のように感じられますね。