古河市の七軒町を会場にして開催された「七軒町の夕日~あの日にタイムスリップ~(以下、七軒町の夕日)」と同会場内で開催された「怪奇!モノツクルクル縁日(以下、モノツクル縁日)」の会場にお邪魔してきました。当日の様子を、写真と共に振り返っていきます。
「七軒町の夕日」は今年初めての開催されたイベントで、昔ながらの商店と若者が経営する新しいお店が並ぶ古河駅近くのオリオン商店街が主催となって開催されました。内容は歌謡ショーやのど自慢大会など昔懐かしいものから、プロジェクション・マッピングという、最近注目度の高まりつつある最新のデジタル技術を駆使した企画もあったりと、文字通り新旧入り混じったイベントになっていました。
「モノツクル縁日」は地元出身の作家であるムトウセッカさんが中心になって開催されているイベントで、今回で通算8回目となりました。モノツクルクル市は毎回異なるテーマを軸に内容が変わるのが魅力のひとつなのですが、今回のテーマはイベントのタイトルにも付いているように「怪奇」。そう、ホラーですね。当日はオリオン商店街内のお店を会場にした怪談話の舞台もありました。
「七軒町の夕日」は会場がいくつかに分かれていたのですが、中でも子どもがたくさん集まっていたのが「どじょうすくい」。金魚すくいはお祭りでよく見かけますが、どじょうの珍しさもあってか、たくさんの子どもがこぞって挑戦していました。また、往年の名アーティスト、ロス・インディオスの棚橋静雄さんが歌謡ショーでステージに立った時には多くの人が棚橋さんの歌声を聴こうと立ち見客が出るほどの盛況ぶりでした。プロジェクション・マッピングでは映像が投影されるセキグチセトモノ店の前に40〜50人ほどの観客が集まり、音楽と映像のめくるめく展開に思わず声が上がっていました。
「モノツクル縁日」の会場は記念すべき最初の会場である大聖院。段々とお馴染みになりつつある出店メンバーのテントが今回も並んでいるなぁ・・・と思っていたら、それぞれのブースをよく見てみると、並んでいるモノや小道具がしっかりと「怪奇」仕様になっていました。また、近隣の小学生がつくった行灯が並べられていて、それぞれの行灯にはお化けの絵が。上手すぎない絵が、何か逆に不気味な感じを漂わせています。同会場では「妖怪メイクアップ」なる無料企画もあって、終始行列の無くならなかったかき氷の「氷屋105」さんに負けず劣らずの行列ができるほどの人気でした。
今回、「七軒町の夕日」と「モノツクル縁日」が同時開催されましたが、地域の人たちが集まる場所としての「地元のイベント」であるのと同時に、若い世代が持つ新しいネットワークを通じて集まる「新世代のイベント」が見事に融合していたように感じられました。「七軒町の夕日」には、新しい古河のイベントとしての次回開催を、「モノツクルクル市」にはこれからも様々なテーマで新たな一面を見せてくれることを期待しています。
関連リンク